もう辞めない?たった一人の不祥事で作品がお蔵入りになる訳
お久しぶりです。
某芸能人がコカイン使用で捕まりました。今回も御多分に洩れず、芸術作品・CM・イベントといった様々なコンテンツが、元々存在しなかったかのように扱われています。
SNSを開けば「コンテンツの自粛は自己責任」「自粛とかいい加減やめればいいのに」「海外のバンドはメンバーが懲役くらったって作品はそのままだ」など、多くの意見が目に飛び込んできます。
ただ、こういった意見を会社とかレーベルに対して投げつけることは、半分正しくて半分誤っているように感じます。
そもそも会社や組織が罪なき作品たちを自粛・お蔵入りにする理由はいったいどこにあるのでしょう。
私はこの原因が「一部のはた迷惑な日本国民」にあると考えています。
この世の中には、「問題が起きたら誰かが責任を取らなければいけない」と信じている人たちがいます。
子供が公園の遊具で怪我をしたら「こんな危険な遊具を置いている管理者が悪い」と叫ぶ。そして公園から遊具がどんどん減っていく。
こういう人たちが、「不祥事を起こした人間が出ているのにそのまま世に出すのか」とかなんとかくだらないクレームをつけてくるから、大人たちも対応せざるを得ない。
一方で、クレームに対応する大人たちの中には「リターンが莫大でも、リスクがゼロでない限り、やるべきではない」という人たちがいます。
こういう人たちは、「世に出したら見返りは大きいのに、一部の人間からクレームが殺到するかも」とリスクを恐れてばかりで、何もできなくなってしまうんです。
というわけで、日本では、ロジカルに物事を考えられない一部の人々が大きな組織を責め立てている、というのが現状だと思うんです。
では論理的に行動できる人間には何ができるのか?
「率先して許す」ことだと思います。
薬物使用で人を殺したわけじゃなし、事故を起こしたわけでもありません。
薬物を使ったアーティストの曲を聴いたら薬物使用を促進してしまうんですか?
不謹慎ですか?
じゃあビートルズも全曲販売停止にすんの?
人間は誰だって失敗します。大切なのはその後です。
失敗した人は然るべき責任を果たす。周りはそれを許して受け入れる。
シンプルでしょ。
それでは。