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どこにでもいるアラサー会社員。書きたいと思った時だけ、あんまり推敲せずに殴り書く系のブログです。

交通誘導警備業務2級を受けたが疑問ばかりで笑いが止まらなかった

諸事情により資格を取らされました。
会社的にも個人的にも人生レベルで全然必要ないんですけど、諸事情により。

 

簡単に説明すると警備業に従事する人が取る資格で、早朝から夕方まで拘束される身体的にめちゃくちゃハードな2日間の試験
その前に「事前講習」という名の訓練が学科と実技で2日分あります。

実技は5種目あって、大旗誘導、車両後進誘導、負傷者救護、二次災害防止、徒手による護衛術。

 

何がおもしろいってもう試験内容が「これ意味ある?」の連続なんです。

(なんかあんまり書くと方々から怒られそうですけど、納得感ゼロすぎて受験しててけっこうつらかったんで記録に残します。)

 

 

学科は5つの選択肢から選ぶ20問の構成で、18点取れないと落ちる。9割ですね。

ただこの選択肢が引っ掛け問題ばかりで、「国語力と一般常識があれば文章自体の矛盾に気づける」ため、教本を一切見ていない段階で7割正解しました。

 

さらに学科も実技も基本的に教本(マニュアル)を100%再現すれば受かる。逆に言うと教本に書いてあるセリフを一字一句でも間違えたら落ちる

事前講習の教官に言われた衝撃のセリフが忘れられません。「実技はマニュアルを一字一句完璧に暗記して来い。試験が終わったら忘れていいから

忘れていいってことは実際業務で使わないってこと?じゃあ暗記する意味ないってこと?趣旨が合っていればよいってことでは?そこ採点ポイントにする意味ある?「採点側が正解か不正解か判断できないから一字一句間違えずに言ってください」って言ってるようなもんじゃないですか?

挙句の果てに試験直前には「動作を間違えても元気よくハキハキと動けば受かるから!がんばれ!」みたいなエールが。間違えても受かるのかよ。なんなんだよ。

 

そして事前講習の実技編はなんと集団行動から始まります。右向け右!回れ右!ってやつね。

「これは最低限できていないと資格を受けることが恥さらしになるからな!」って教官が叫んでました。ちょっと意味が分からない。

徒手の訓練なんてもうここは戦後?やさしめの警察学校かな?って感じでした。罵声が飛ぶわ飛ぶわ。

 

学科講習の序盤に、教官が「警備員は数万人もいて誇れる仕事ですが、日本での給料は低いです。欧米ではもっと高いのに」みたいなことを皮肉っぽく説明していました。

いや、こんな非効率の塊みたいな試験で警○員増やしてたらそりゃ稼げないわな・・・。もっと現実的な内容にすればさぁ・・・。試験の内容にちゃんとならって業務してる警○員みたことないよ・・・。

とは思ったものの一応調べてみたよ。

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https://www.payscale.com/research/US/Job=Security_Guard/Hourly_Rate

USの警○員の平均年収は3万3000ドルくらい。日本円で380万円ってとこですかね。

一方日本の警備員の年収はこちら。

厚生労働省平成28年賃金構造基本統計調査によると、警備員の平均年収は49.5歳で307万円となっています。

警備員の給料・年収 | 警備員の仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

ふーんなるほど。

UKはどうなんだろうと思ったらあれ?日本より安いみたいですよ?

Security Guard Salary (United Kingdom)

 

教官さん、欧米って言ってたけどな。

 

あと何よりもつらかったのは、受験者(計60名くらい)がちょっともう普通に暮らしてたらお知り合いにすらならないであろう層の人たちばかりだったこと。

特に歪んだ正義感を振りかざす系のおせっかいさんが申し訳ないけど本当に気持ち悪かったです。無理やりこっちを悪者にしてこようとする感じ。やさしくていい人も2人くらいいましたけどね。

 

オリンピックで警備員総動員されるんじゃないかと思うけど、業界を仕切ってる偉いおじさんたちは今何を考えてるのだろう。

 

 

というわけでかなりつらかったので愚痴に終わってしまいました。

これから受ける人は頑張って。

 

それでは。