もっと早く知りたかった「マーケット感覚」
昨年末あたり、友人から勧めてもらった本。
私がこれを大学生のころに読んでいたら、たぶん今の会社には入ってないと思います。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんな人におすすめ
マーケット感覚って?
そんな中、いわた書店は「本屋の価値を目利き力と提案力にシフトすれば需要がある」と気がついたのです。
社会は市場化している
旅行先の宿を決めるとき、昔だったら各旅行会社のパンフレットを見て決めていましたよね。(非市場化社会)
現代は、楽天トラベルだったりるるぶだったり、多くの宿泊施設紹介サービスが存在します。(市場化された社会)
パンフレットに選ばれなかった宿は消費者に存在さえ知られないまま終わります。
逆に、選ばれた宿は良いところだけが紹介されます。
一方、Webサイトを訪問すればありとあらゆる宿泊施設の情報を知ることができます。しかも、どんなに評価の高い宿にも必ず一人くらいは不満を表している人がいます。
どちらがリアルな姿でしょう?
市場化された社会では、個人の磨くべき価値も変わっていくと書かれています。
組織を離れても生きていく力を身につけるためには、上司(組織)に評価される人ではなく、顧客(市場)に支持される人を目指す必要があります。それができないと、何があっても今いる組織にしがみつくことしかできません。
いま取ろうとしてる資格、ほんとうに重要?
合格者数を増やして弁護士の供給数が増えても、弁護士への需要が増えるわけではありません。日本は人口自体が増えないし、アメリカのように裁判所が高額の賠償金を認めることもなく、裁判には多大な時間もかかるので、紛争を裁判で解決しようとする人が増えるはずもありません。結果として弁護士は余り始め、法律事務所に就職できない新人弁護士が、なんの実務経験もないのに1人で開業せざるをえないといった、無茶な状況に追い込まれています。
「この資格さえ取れば」「手に職をつければ」なんて言う人もいますが、その資格が市場でどれだけ評価されているのか正しく認識できていないと「思ったほど仕事がない…」という事態になります。
まとめ
金儲けの話か…と思うかもしれませんが、実は恋愛市場や婚活市場の市場選択についても書かれています。これは人間関係にも応用が利くので、必見。日常生活を送る上での金言もあるので、本当はすべて紹介したいくらいです。
読み終えてすぐ、ふだん本を読まない友人に本書を勧めてみました。著者のちきりんさんは例の出し方が秀逸なので、直感的に理解でき、非常に面白かった!と満足気でした。
私は昨年末に読んだおかけで、今年の上半期は嫌でも意識して過ごすことになりました。ものの見方が少し変わったと思う。
学生のうちに読んでおきたかった!
それでは。